【7月24日 AFP】英国の親欧州連合(EU)派野党・自由民主党は22日、ジョー・スウィンソン(Jo Swinson)氏(39)を党首に選出し、同党初となる女性党首が誕生した。スウィンソン氏は、「英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)阻止」に向けてあらゆる手を尽くすと誓った。

 結党31年の自由民主党が反ブレグジットの立場を鮮明にすることで支持を伸ばす中、グラスゴー出身のスウィンソン氏が党のかじを取る。

 スウィンソン氏は党首選の結果が発表されたロンドンのナイトクラブで、詰めかけた大勢の人を前に、「みなさんのリーダーとして、ブレグジットを阻止するためにあらゆる手を尽くす」と述べた。

 さらに、「わが党を率いて総選挙を戦い、勝利する準備はできている」と語ると喝采が湧いた。

 自由民主党党首選の投票率は72%。スウィンソン氏は4万7997票を獲得し、2万8021票を獲得した対立候補エドワード・デービー(Edward Davey)氏(53)を破り、女性として初めて同党の党首になった。

 スウィンソン氏は2年間、ビンス・ケーブル(Vince Cable)前党首の下で副党首を務めた。

 敗れたデービー氏は、2010~15年のデービッド・キャメロン(David Cameron)前首相率いる保守党との連立政権で、エネルギー・気候変動相を務めた。熱心な環境活動家で、気候変動を英国にとって最大級の脅威とみなしていた。(c)AFP