【7月24日 AFP】カナダ政府は23日、老朽化したCF18ホーネット(Hornet)戦闘機の後継機種選定のため、国際防衛企業4社に正式な提案要請書を提示した。

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 2020年春までに、欧州のエアバス(Airbus)、米ボーイング(Boeing)、米ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)、スウェーデンのサーブ(Saab)から最初の提案を受ける。契約締結は2022年初め、機体の引き渡しは2025年の予定。

 カナダ政府は、関連業界との1年半の協議を経て「適格なサプライヤーに対して正式な提案要請書を提示した」と発表した。

 CF18戦闘機の後継機種としていったんはロッキード・マーチンのステルス戦闘機F35が選定されたが、2015年に発足したジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)政権がこれを撤回した。

 国内メディアによると、CF18後継機の契約は総額150億〜190億カナダ・ドル(約1兆2000億〜1兆6000億円)になる見込み。カナダ政府は「カナダ空軍にとって過去30年間で最も重大な投資だ」と表明した。

 4社のうち、サーブは多用途戦闘機グリペン(Gripen)を製造する。また、エアバスは英BAEシステムズ(BAE Systems)などと共に、戦闘機ユーロファイター・タイフーン(Eurofighter Typhoon)を製造するコンソーシアムに参加している。ロッキード・マーチンはF35、ボーイングは戦闘攻撃機FA18スーパーホーネット(Super Hornet)をそれぞれ製造する。(c)AFP