【7月24日 AFP】2019年のNBAドラフトで、全体1位指名でニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)に加入した新星ザイオン・ウィリアムソン(Zion Williamson)が、米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)傘下の「ジョーダン・ブランド(Jordan Brand)」と複数年契約を結び、シューズの提供を受けることになった。

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 ウィリアムソンはデューク大学(Duke University)でプレーしていた今年2月、ライバル校との試合でナイキ製のシューズが壊れて足首を負傷し、数試合を欠場するアクシデントに遭遇していたが、プロの世界でも同社とタッグを組むことを決めた。

 ウィリアムソンは「ジョーダン・ブランドのファミリーの一員となれて、信じられないほど幸運だと感じている」「子どもの頃から、NBA選手になってマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)のようなインパクトをバスケ界に残すのが夢だった。尊敬する特別なスポーツ選手の一人だから、言葉にならないほどうれしいし、これからの旅路にわくわくしている」とコメントした。

 ウィリアムソンの元には複数のライバルメーカーから契約の打診が届いていて、特にペリカンズのサマーリーグで履き、話題を集めた独スポーツ用品大手のプーマ(Puma)は、米メディアでも「有力候補」と報じられていたが、本人は数か月の熟慮の末にナイキのオファーを受けることを決めた。契約の詳細については明らかにされていない。

 ジョーダン・ブランドは、NBAの象徴であるジョーダン氏と、ナイキとの長年の関係から生まれたブランド。契約の発表では、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で6回のNBA王者に輝き、現在はシャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)のオーナーを務めるジョーダン氏自身が、ウィリアムソンを「素晴らしい意志の強さと人間性、プレーを兼ね備えている」とたたえた。

「われわれの新たなタレントの中核として、今後のブランドを引っ張っていくだろう」「本人からは、『世界を揺るがす』つもりだが信じてくれるかと聞かれた。信じよう」 (c)AFP