【7月25日 CNS】中国・江蘇省(Jiangsu)南通市(Nantong)で19日、自走式洋上風車設置船「鉄建風電01」号(1300トン)が進水した。同船は、各種の最新技術を融合して建造した最新・最高の総合性能を有する設置船だ。

 同船は、中国船舶工業集団(China State Shipbuilding CorporationCSSC)が基本設計を行い、啓東中遠海運海洋工程(China COSCO SHIPPING Corporation)が詳細設計と建造を担当、中国で初めて独自の知的所有権を有している。

 また、中国の同類船の中では最大のクレーン能力を有し、ダブルフック式自動反転能力、双動式リングビーム連続上昇システム、インバーター制御システム、位置維持システムなどが採用され、つり上げ荷重は1300トンで、施工効率と据え付け精度を大幅に改善した。

 長さは105メートル、幅42メートル、甲板の面積は標準型のサッカー場1面分と同じで、6メガワット3基あるいは8メガワット2基の風力発電設備を輸送・設置することができる。深さ8.5メートル、最大作業水深50メートル、航続距離3000カイリ、非常に強い台風にも耐えることができ、厳しい海面条件の中でも高精度な据え付け施工が可能としている。

 同船は自走可能で、昇降能力があり、輸送、重量物の持ち上げ、くい打ち、据え付け、位置の維持、遠洋派遣、近海作業、知能化施工管理などの機能を一体に集めることにより、独立して海上で風車設置を行うことができ、伝統的な風力発電工事の作業方式を一変させた。機動的で、柔軟な施工は、効率が良く、安全性が高いため、「海上の大力士」ともいわれる。(c)CNS/JCM/AFPBB News