【7月24日 AFP】サッカー国際親善大会、楽天カップ(Rakuten Cup 2019)が23日に埼玉スタジアム2002(Saitama Stadium 2002)で行われ、チェルシー(Chelsea)はタミー・アブラハム(Tammy Abraham)とロス・バークリー(Ross Barkley)の得点でFCバルセロナ(FC Barcelona)に2-1で勝利した。

 34分、セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)のミスからこぼれ球を拾ったアブラハムが先制点をマークした。

 チェルシーを率いるフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、若手FWのアブラハムについて「タミーは点取り屋だ。ゴールに飢えている」と称賛。また、クラブは選手の登録禁止処分を科されているが、日本での二つの親善試合でチームは「力があり」「意志が強い」ことを示したと述べた。

「選手たちについて分かったのは、彼らが非常に強力で、意志が強い集団であるということ。とても満足している」「まだまだ課題はあるが、良いツアーだった。あらゆる点でポジティブな内容だった」

 一方のバルセロナは、公式戦ではなかったもののFWアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)とMFフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)がデビューを果たし、スター選手の一挙手一投足に5万1126人の観客は酔いしれた。

 バルセロナは途中出場のFWカルレス・ペレス(Carles Perez)が攻撃陣をけん引し、後半には攻勢に出て再三のチャンスをつくるも、GKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)の好セーブに阻まれ同点にすることができなかった。

 そして80分過ぎには、ペナルティーエリアの手前でパスを受け取ったバークリーにカーブのかかったシュートを決められ、途中からゴールを守っていたGKネト(Norberto Murara Neto)は追加点を許した。

 後半アディショナルタイムには、MFイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のミドルシュートで1点を返したが、試合はこのまま終了した。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、ランパード監督同様、チームの良いところだけでなく改善すべき点も明らかになった良い強化試合だったと語った。

 バルベルデ監督は、チームがパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の獲得に向けて動いているかについては何も語らなかった。

 しかし、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から1億2000万ユーロ(約145億円)で獲得したグリーズマンに大きな期待を寄せている指揮官は、同選手について「チームとプレースタイルに慣れる必要がある」とした上で「それでもボールを持ったときに重要な仕事をこなせるということを証明した。彼には多くのアイデアがある」と続けた。

「まだデビューゲームにすぎない。彼はバルサのスタイルにフィットしなければならない。きっとどんどん良くなっていくと思う」

 バルセロナは27日、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)やダビド・ビジャ(David Villa)、セルジ・サンペール(Sergi Samper)ら元所属選手がプレーするヴィッセル神戸(Vissel Kobe)と対戦する。(c)AFP