【7月23日 AFP】政情不安が続く南米ベネズエラで22日、首都カラカスを含む複数の地域で新たに大規模停電が発生した。AFP記者やインターネット利用者らが伝えた。

 カラカスの大部分の地域では、22日午後4時41分(日本時間23日午前5時41分)に停電が発生。信号機が消灯したために市内では大規模な交通渋滞も発生し、地下鉄の運休によって歩道は徒歩で帰宅する多くの人で埋め尽くされた。

 3月にはさらに大規模な停電が1週間にわたりベネズエラ全23州を襲い、水道などの基本サービスがまひ状態に陥り、学校や職場は閉鎖された。また4月にもカラカスを含む広範な地域が数時間にわたって停電している。

 政府は停電をめぐり破壊工作が原因だと非難しているが、専門家の間では、設備投資の不足や管理の不備、さらに政治的腐敗の方が元凶と言えると指摘している。(c)AFP