【7月27日 CNS】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)天山(Tianshan)山麓のヤルカンド大草原にある西域競馬場で18日から、2019年新疆イリ天馬国際観光フェスティバル(天馬フェスティバル)が開催されており、国内外から訪れた観光客が、草原色豊かな芸術公演や馬術競技などを楽しんでいる。

「馬と全域観光」をテーマにした今年のフェスティバルは、7月中旬から10月1日まで続く。開幕式では、3D技術を駆使したライブパフォーマンスが披露された。期間中は、競馬や馬術パフォーマンス、地元昭蘇県(Zhaosu、モンゴルキュレ県)のご当地グルメ、草原キャンプ大会、自転車観光、乗馬体験、マラソン、「天山論馬」サミットフォーラム、音楽祭など30種類の多彩なイベントが用意されている。馬に乗った女性がムチで男性をたたこうとし、男性も馬で逃げ続けるというユニークな伝統儀式「姑娘追」も楽しめる。

 昭蘇県は天馬(名馬)の産地として古くから知られ、今も11万頭の良馬を育てている。国の儀仗(ぎじょう)式典に使う馬の生産拠点で、全国馬産業革新技術連盟の中心となっており、2003年には農業省から「中国天馬の故郷」という称号を与えられた。中国A級景勝地が19か所もあり、観光資源は豊富。2018年には昭蘇県に250万人の観光客が訪れ、12億6000万元(約199億円)の観光収入があった。

 1993年以降、昭蘇県では毎年、天馬フェスティバルを開催し、新疆で最も魅力ある観光祭の一つとなっている。地元政府は、フェスティバルを通じて昭蘇県全域の観光産業をもり立てると同時に、中国と各国を結ぶシルクロード経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の重要経済拠点にしようとしている。 (c)CNS/JCM/AFPBB News