【7月23日 AFP】ポルトガル中部の山岳地帯で20日に発生した大規模な山火事は、風にあおられて勢いを取り戻しており、政府は22日、消防飛行機2機の派遣をスペインに要請した。同地帯では2017年の山火事で100人以上の犠牲者が出ている。

 山火事が発生したのは首都リスボンの北東約200キロにある森林の多いカステロブランコ(Castelo Branco)県。民間防衛当局は22日朝、山火事は「90%がほぼ鎮火した」としていたが、午後になって風が強くなり、再び火の勢いが増したという。

 消防隊員約1300人と消防飛行機17機が消火活動に当たっている。民間防衛当局によると、20日の発生以降、39人が負傷。うち7人が22日に負傷した消防隊員だという。

 エドゥアルド・カブリタ(Eduardo Cabrita)内相は21日、ほぼ同時期に狭い範囲で複数の火災が発生したことから、この山火事が放火によって始まった可能性があるか調査していると述べていた。(c)AFP/Bruno Cravo with Daniel Silva in Lisbon