【7月23日 AFP】ナイジェリア北西部で強盗団が三つの村を襲撃し37人が死亡したとみられる事件があり、ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は21日、これを「強く」非難した。

 ブハリ氏は生存者に哀れみの言葉をかけ、「このような残虐かつ無慈悲な人類の敵」に断固とした対応を取ると宣言した。ガルバ・シェフ(Garba Shehu)大統領報道官によると、ブハリ氏は「大人数の殺人集団による、頻発している大規模な貧困民の殺害には、政府が動員できる最大の力で応える必要がある」と述べた。

 北西部ソコト(Sokoto)州ゴローニョ(Goronyo)地区の代表がAFPに話したところによると、バイクに乗った武装集団が17日、同地区にある三つの村を襲撃。「強盗たちは村に向かって発砲し、店や穀物の貯蔵庫に火を付けた」。また「地形が険しいため」治安部隊などが現場にたどり着くことが難しく、強盗集団を放置する状態が2時間続いたという。

 23人が死亡した村の住民は、村人たちが盗まれた畜牛を取り戻そうと強盗らを追いかけると、「強盗らは村人に銃を向け、多くを殺した」と述べ、この村で死者が多い理由を説明した。貧しい遠隔地域では、畜牛が生活の糧となっている。(c)AFP