VAR制度は「間違いなく議論生む」、プレミアリーグのトップが見解
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【7月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグの最高経営責任者(CEO)代行を務めているリチャード・マスターズ(Richard Masters)氏が、同リーグで新シーズンから導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)制度は、少なからず「議論」を呼ぶだろうとの見解を示した。
VAR制度は、他の国外リーグや欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)などと同様に、イングランドでもFAカップ(FA Cup 2018-19)とイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)では採用されていたが、プレミアリーグでは導入を1年延期していたため、使用されるのは新シーズンからとなる。
しかしVAR制度をめぐっては、システムの使用にかかる時間や審判によるミスについて、監督やファンから不満の声が上がっており、大きな成功には至っていない。
マスターズ氏はプレミアリーグ・アジアトロフィー(Premier League Asia Trophy)が行われた中国で先週末、「重要な場面で使われるものであるため、間違いなく何かしらの議論を生むはずだが、われわれもそれに向けて準備はできている」とコメントした。
「ここまで2年にわたって動いてきたし、あらゆることをシミュレーションしてきた」「トレーニングは完了し、すでに使用する準備はできたと感じている」
マスターズ氏はまた、プレミアリーグは先に導入を始めたリーグなどから教訓を得て、VARを効果的に機能させる方法を考えてきたと主張。昨シーズンのチャンピオンズリーグや先日の女子W杯フランス大会(FIFA Women’s World Cup 2019)といった他の大会で見られたよりも、映像の見直しに伴う試合の中断が減ることを期待しているという。
「ファンは明らかな誤りが訂正されることを望んでいると思う」「しかしファンは、プレミアリーグやイングランドのサッカー自体が阻害されたり、試合のペースが変わったりすることは求めていない」 (c)AFP