【7月22日 AFP】第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)は21日、各種目が行われ、男子100メートル平泳ぎの準決勝で、英国のアダム・ピーティ(Adam Peaty)が世界新記録となる56秒88をマークした。

 腕のタトゥーが目を引くピーティは、この種目の主要大会では5年間無敗。準決勝では同胞のジェームズ・ウィルビー(James Wilby)もついていけないほどのペースで飛ばし、世界記録を0秒12上回ってターンすると、最後はこれまでの記録を10分の2秒以上も更新するタイムをマークし、この種目で初めて57秒の壁を破った選手となった。

 ピーティは「信じられないという以外に言葉が見つからない」「リオデジャネイロ五輪でボードにタッチしてから、ここまで3年間記録を追い続けてきた。もっと速く泳げるのは分かっていた」とコメントした。

 女子400メートル自由形決勝では、オーストラリアの10代アリアン・ティットマス(Ariarne Titmus)がケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)を破って金メダルを獲得した。

 レースは最後のターンまでレデッキーが完全に主導権を握っているようにみえたが、そこからペースが上がらない女王を尻目に、ティットマスは一気にスパートをかけて抜き去り、自身初となる世界水泳の金メダルを獲得した。

 レデッキーより1秒以上も速い3分58秒76を記録したティットマスは、「タイムには驚いていない」「それくらいの力は自分にもあると思っていた。それでも、今はまだまったく実感が湧かない。ケイティは絶対女王だから」とコメントした。

 男子4×100メートル自由形リレーでは、前回大会で7個の金メダルを獲得したケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)を擁する米国が、3分9秒06の大会新記録をマークし、2位ロシアに1秒近い差をつけて連覇を達成した。

 女子4×100メートル自由形リレーは、ケイト・キャンベル(Cate Campbell)がアンカーを務めたオーストラリアが優勝。この日最後のレースで金メダルを獲得している。(c)AFP/Alastair HIMMER