【7月22日 AFP】ウクライナで21日、最高会議(議会、一院制、定数450)選挙の投票が行われた。出口調査によると、元コメディー俳優のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領率いる政党「国民の奉仕者(Servant of the People)」が、ソ連崩壊による1991年のウクライナ独立以降、同国の議会選に出た政党として過去最高の得票率を記録した。

「国民の奉仕者」は、4月の大統領選挙で衝撃的な勝利を収めたゼレンスキー氏がかつて出演していたホームコメディー番組にちなんで名付けられた党で、3つの出口調査を合わせた結果によると、得票率は43.9%だった。親ロシア派の「野党プラットフォーム―生活党(Opposition Platform-For Life)」が11.5%で2位につけている。この出口調査は全議員の半数を選出する比例代表のみを対象としており、残りの議員を選ぶ小選挙区の結果が、ゼレンスキー氏がどのような形で政府を発足させるかを決める上で決定的な意味を持つ。

「国民の奉仕者」が過半数に達しない場合、ゼレンスキー氏は連立を組む必要があり、ロックスターのスビャトスラフ・バカルチュク(Svyatoslav Vakarchuk)氏率いる新党「声(Golos)」を連立相手に挙げている。同党の得票率は6.3%で、議席獲得に必要な得票率5%を超えている。

 午後8時(日本時間22日午前2時)の投票締め切り時点の投票率は49.7%だった。最終的な公式結果は22日に発表される。(c)AFP/Ola Cichowlas and Olga Shylenko