【7月21日 AFP】(更新、写真追加)香港で21日、再び大規模な反政府デモがあった。中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案がきっかけとなり、国際的な金融のハブ(中心地)である香港を揺るがしている混乱が収束する兆しは見えていない。

 毎週末に行われ、大規模化してきた市民による反政府デモは、21日で7週連続になる。

 35歳の女性参加者は、17日に行われた高齢者らのデモに感銘を受けて、今回初めて参加したと、AFPに語った。

 行進の終盤には、デモ参加者らが立法会(議会)そばの幹線道路を占拠し、警察本部外にも大勢の人が集まった。

 これまでのデモはおおむね平和裏に行われてきたが、小規模な強硬派グループと警官隊との間で暴力沙汰が発生したことから、市中心部ではこの日、反対派がバリケードとしてよく用いる道路脇の金網フェンスが撤去され、警察本部の周囲に防護壁が設置された。(c)AFP/Elaine YU, Jerome TAYLOR