【7月21日 AFP】米国はこの週末、生命に危険を及ぼすほどの猛暑に見舞われており、ニューヨークやフィラデルフィア(Philadelphia)、首都ワシントンなどの主要都市でも最高気温が38度近くまで上がった。この猛暑でこれまでに少なくとも3人が死亡した。

 中西部の平原から大西洋沿岸にかけての、1億5000万人近くが暮らしている地域が厳しい暑さに見舞われた。大西洋上の高気圧により高温多湿の亜熱帯の空気が流れ込んでいるため、暑さは21日遅くまで続くとみられている。

 猛暑を受けて、ニューヨークではビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長が非常事態を宣言。同市は住民向けに防暑センター500か所を開放した。

 21日に予定されていたニューヨーク・シティー・トライアスロン(New York City Triathlon)は、2001年の開始以降初めて中止された。セントラルパーク(Central Park)でこの週末の2日間に開催予定だった食とコメディー、音楽の祭典「OZYフェスト(OZY Fest)」も中止となった。

 首都ワシントンでも、国立美術館(National Galley of Art)で開催予定だった人気の野外ジャズコンサートが中止となった。

 カナダ東部の一部にも、高温注意情報が出されている。

 映像は、ワシントンにある公共プールや噴水で涼む人々。19日撮影。(c)AFP/Brian KNOWLTON