【7月20日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第4戦、第148回全英オープン(The 148th Open Championship)は19日、北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブ(Royal Portrush Golf Club)で2日目が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)とロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)がそろって予選落ちとなる中で、J・B・ホームズ(J.B. Holmes、米国)とシェーン・ローリー(Shane Lowry、アイルランド)が通算8アンダーで首位タイに並んだ。

 前日8オーバーの大崩れによって目の前に大きな山がそびえ立っていたマキロイは、週末の決勝ラウンドに向けて果敢なプレーを見せたが惜しくも届かなかった。地元の期待を背負っていた同選手は、この日のベストスコアに並ぶ6アンダー「65」をマークして2オーバーまで挽回したものの、カットラインの1オーバーには1打及ばなかった。

 世界ランク3位のマキロイはラウンドを振り返り、「きょうは本来のロリー・マキロイと、自分の実力通りのゴルフが示せたと思う」「最後の最後まで全力を尽くした。ほんの少し届かなかった」とコメントした。

 第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)覇者のウッズもまた、前日のスコア「78」から巻き返しを図るべく、この日1アンダーのプレーを見せたが通算6オーバーに終わり、「これはメジャーで、プレーするのが大好きな大会だから、何よりも悔しさを感じる」と肩を落とした。

 寒いコンディションが故障を抱える腰の動きに制限を加えていた中、初日の遅れを取り戻すことを目指していた43歳のウッズは、序盤の6ホールでスコアを二つ伸ばしたが、7番のボギーで一歩後退。10番と11番の連続バーディーで再び光が見えたものの、上りの2ホールで連続ボギーをたたいてしまい、予選2日間は不満の残る内容となってしまった。

 一方、4アンダーの2位で2日目に突入したローリーは、最初の5ホールで4バーディーを記録した後、8番と10番でも一つずつスコアを伸ばした。しかし、14番と18番のボギーで後退してしまい、首位で2日目をスタートしてこの日3アンダーの好スコアで地固めをしたホームズとトップを分け合った。

■イングランド勢3人が優勝争いへ

 トップと1打差となる通算7アンダーの3位タイグループには、トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood)とリー・ウェストウッド(Lee Westwood)のイングランド勢が並んだ。また、世界ランク4位の同胞ジャスティン・ローズ(Justin Rose)も12番のイーグルなどでスコアを伸ばし、通算6アンダーで5位タイに続いている。

 世界ランク1位のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)は、通算5アンダーの8位タイで自身5度目のメジャータイトル獲得に向けて好位置につけている。今季のメジャー大会3戦ではいずれも2位以上の成績を収めており、この日も「69」をマークする堅実なラウンドを見せ、虎視眈々(たんたん)とチャンスをうかがっている。

 メジャー通算3勝のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)も、この日は5番から8番までの4ホールで五つスコアを伸ばして一気にリーダーボードを駆け上がり、8位タイグループに食い込んでいる。(c)AFP/Kieran CANNING