エクアドル初、同性婚カップルが挙式 6月に憲法裁で合憲判断
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【7月20日 AFP】南米エクアドルで、同国史上初の同性婚カップルが結婚式を挙げた。エクアドルは保守的な土地柄だが、新法によって同性婚が認められたばかり。
結婚したのはアレクサンドラ・チャベス(Alexandra Chavez)さん(41)とミチェル・アビレス(Michelle Aviles)さん(23)。2人は18日、南西部にある同国最大の都市、グアヤキル(Guayaquil)で宗教儀式によらない民事結婚式を挙げた。
エクアドルでは6月12日、憲法裁判所が同性婚を合憲と認める判断を下した。この判断以降、憲法裁判事らの解任を求める保守派のデモが続いており、がっしりとした体格で警備員として働いているチャベスさんは、式が抗議行動で台無しにされないか不安を感じていると語っていた。
しかし、チャベスさんとアビレスさんにとって、2人の関係を家族に受け入れさせる方が難しい問題で、式は親族に知らせずに行われた。
調理補助の仕事をしているアビレスさんは家族の反対について、「(チャベスさんと交際を始めた)当時は父が一番かたくなだった。今ではいくらか受け入れているけど、疎遠なままになっている」と語った。
チャベスさんの両親はすでに他界している。チャベスさんは自身の性的指向について長く両親に隠していたが、スペインで暮らしていた前のパートナーと事故で死別した際、打ち明けたという。
南米で同性婚が法的に認められている国は、ほかにアルゼンチン、ブラジル、コロンビア、ウルグアイがあり、エクアドルは5か国目。ただし、エクアドルでは同性のカップルが養子を迎えることは依然として禁止されている。(c)AFP/Paola LOPEZ