【7月19日 AFP】自転車ロードレース、2011年のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2011)で総合優勝を果たしたファン・ホセ・コーボ(Juan Jose Cobo)氏のドーピング違反が確定し、このレースで2位に入ったクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が18日に繰り上がりで正式な王者となった。

 先月の落車事故で今年のツール・ド・フランス(2019 Tour de France)を欠場しているフルームは、ブエルタでは2017年大会に加えて2回目のタイトル獲得が決まり、三大ツール(グランツール)ではツールの4回とジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia)の1回を合わせて通算7回目の総合優勝となった。

 国際自転車競技連合(UCI)は、コーボ氏が先月に言い渡された3年間の資格停止処分に対し、期限までに異議申し立てをしなかったとして「処分が確定した」とのコメント文を発表した。

 コーボ氏は先月13日、2009年から11年の生体パスポートが異常を示して禁止薬物の使用が発覚したとして、反ドーピング規則への違反を指摘されていた。

 ブエルタでの繰り上げ優勝が決まったことによって、2012年のツールで優勝したブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)氏を抜いてグランツールを制した初の英国人選手となったフルームは、「後からでも優勝しないよりはまし!」とツイートして喜んだ。(c)AFP