【7月19日 AFP】第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)は18日、女子水球のグループリーグの試合が行われ、地元韓国は2-22でカナダに敗れた。韓国はまたしても大敗を喫したが、選手たちは勝利を収めたかのように喜んでいる。

 グループ初戦と第2戦で合計1-94の歴史的大敗を喫している韓国は、光州(Gwangju)で行われたグループBの試合でカナダに圧倒されたものの、第4ピリオドにキョン・ダスル(Da-seul Kyung)とイ・ジョンウン(Jung-eun Lee)が1点ずつを入れ、終了のブザーが鳴ったときには歓喜に包まれた。

 ヨン・ライアン・ハナ(Yoon Ryan Hanna)はAFPの取材に対し、「信じられない」「勝利に等しい気持ち。なぜなら、私たちはずっと厳しい練習をしてきたから。ここまで長い道のりだった。少しだけ韓国の水球界ヒーローになったような気分」とコメントした。

 韓国は14日の初戦でハンガリーに0-64で惨敗した後、16日の第2戦でも2017年大会銅メダリストのロシアに1-30で敗れていた。しかし、この日のグループ最終戦では猛虎のごとく果敢に戦い、第1クオーターではカナダがネットを揺らすまで1分以上も持ちこたえてみせた。

 ロシア戦で母国に初得点をもたらしたキョンは、シュートがクロスバーにはじかれた後、ゴールマウス上隅に押し込んで1-17と点差を縮め、喜びを爆発させた。さらに1分足らずでイがチーム2点目を入れると、会場は熱狂の渦に包まれた。

 結局グループリーグでは3戦合計スコア3-116で大敗しながら、突如として注目が集まったことには戸惑ったというヨンは「かなりの重圧を感じているというのが本当のところ」とすると、「だけど、0-64で敗れてゼロからスタートした後、改善しようと一生懸命に努力してきたから最高の気分」と喜んだ。

 今週末に行われる13位~16位決定戦で、韓国はグループA最下位の南アフリカと対戦する。(c)AFP/Alastair HIMMER