【7月20日 CNS】中国のネット出前サービス大手「美団(Meituan)」によると、市場営業販売部総監者と高級管理者、元従業員の3人が16日、収賄容疑で北京市朝陽区の警察に逮捕された。2018年には、高級総監が規律違反で雇用契約を解除されていて、各ネット企業は腐敗防止に力を入れている。

「美団点評(Meituan Dianping)」は2018年12月に公告を発表し、同社従業員、パートナー及び共犯の一般人を含む89人が刑事処分を受け、同社販売ルート高級総監が規律違反により雇用契約を解除された。

「美団」は2019年1月に開催された年度戦略会議の席上、「美団7条」と題する自律宣言を発表した。宣言には、「金を求めず、受け取らず、送らず、贈答品申告制度を順守する」などの内容が盛り込まれ、100人を超える高級管理職が宣誓を行ったことは記憶に新しい。「美団」によると、2019年は引き続き腐敗防止に注力し、業界の健全な発展を推し進めるとしている。

 インターネット業界の成熟化に伴い、ネット企業も腐敗防止に一層力を入れるようになっている。過去の一定期間において、三大インターネット企業BAT(B=百度<Baidu>、A=阿里巴巴<アリババ、Alibaba>、T=騰訊<テンセント、Tencent>)、美団、京東(JD.com)、字節跳動(ByteDance)などの企業は腐敗防止に注力し、企業統治の重要な一環と位置付けている。(c)CNS/JCM/AFPBB News