【7月18日 AFP】韓国・光州(Gwangju)で開催の第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)に出場する競泳日本代表の選手たちは、白血病で闘病中の池江璃花子(Rikako Ikee)のためにも良い結果を残すと誓っている。

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 来年の東京五輪に向けて期待されていた19歳の池江は、今年の初めに白血病と診断され、現在は都内で治療を続けている。

 2年前に行われた前回大会の女子200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得し、今大会の日本選手の中では最もメダルが期待されているアジア女王の大橋悠依(Yui Ohashi)は大会初日を3日後に控えた18日、すべての選手が池江のことを考えていると話した。

「璃花子と一緒に戦えないのはすごく残念。だけど彼女も今、必死に闘っている」「私たちが結果を出したり、全力の泳ぎを見せたりして、もっと勇気や刺激を届けたい。すでに彼女が競技に復帰するモチベーションを持っているのは分かっているけれど」

 池江は昨年行われた第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)で、女子選手としては史上最多の6個の金メダルを獲得した。しかし、オーストラリアでの合宿中に体調不良を訴えた池江は2月、白血病であることをツイッター(Twitter)で公表した。

 日本の平井伯昌(Norimasa Hirai)監督は、韓国入りした朝にコーチ陣が選手に池江のことを話したと明かした。

「鈴木陽二(Yoji Suzuki)コーチが、璃花子のためにも全力で戦おうとミーティングで話した」「璃花子の性格からすれば、日本の結果を気にすると思う。自分たちの力を出し切り、結果としてメダルがついてくれば、それが彼女の励みになる。でもまずはやるべきことをやらねばならない」 (c)AFP/Alastair HIMMER