【7月20日 Xinhua News】中国上海市で先日開催された中国国際福祉機器展は19年の歴史をもつ。今年は20カ国・地域の企業365社が参加し、会場も昨年から2割近く拡大され3万平方メートルとなった。展示エリアは、介護サービスや補助器具、リハビリ医療、生活介護、住みよい建築、健康管理の六つのテーマに分かれ、介護産業の最先端技術や革新的製品、サービスモデルを展示した。

 高齢化社会の「先駆者」とされる日本企業は、リハビリ展で大きな注目を集めた。寝たまま洗髪ができる器具は、水を噴射すると同時に汚水を吸い取ってくれる。水が飛び散ることもなく、1回の洗髪に要する時間はたった5分、消費する水の量は1リットルのみ。車いすや寝たきりの患者に特に適しているという。また、介護ベッドと一体化した全自動入浴機器は、洗う、流すなど一連の作業を行うことができる。介護者の負担を大幅に軽減するだけでなく、半身不随の患者にとってもうれしい知らせとなる。

 中国老齢産業協会の担当者は、中国で増え続ける高齢人口が、巨大かつ安定した介護製品、サービスに対する需要を刺激していると語る。介護はすでに市場の硬直的需要(価格変動の影響を受けにくい需要)となっていると指摘し、市場でのビジネスチャンスが国内外企業による科学技術の介護業界の応用を加速させ、より多くの高品質な製品を生み出し、消費の高度化に対する需要を満たしていくとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News