【7月18日 AFP】刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案に対する抗議活動が続いている香港で17日、数千人の高齢者がデモを行い、政府に対する抗議行動をリードする若者への連帯を示した。

「白髪の行進」と呼ばれるデモは、高齢者の多くや信頼できる保守的な市民も、若いデモ参加者たちを支持していると親中派の香港指導部に示すのが狙い。

 厳しい暑さの中、高齢者らが長い列をつくって香港市内を行進する光景は、年配の人々を敬う文化が根付いている香港では強い印象を与えた。

 参加者の中には「若者よ、父も外へ出る」と書かれたプラカードを掲げる人や、立法会(議会)の外に設置されたメッセージボードに「子どもたちよ、あなたたちは独りではない」と書き込む人もいた。

 ある女性参加者(55)はAFPの取材に対し、1997年に香港が中国に返還されて以降、自由が失われていくことへの抵抗を自分たちの世代は十分に行ってこなかったと指摘し、「若い人たちが私たちにこれ以上沈黙するべきではないと気付かせてくれた」と述べた。(c)AFP