【7月18日 AFP】米疾病対策センター(CDC)が17日に公表したデータによると、2018年の米国内での薬物の過剰摂取による推定死亡件数は前年比5.1%減少した。1999年以降初めての減少で、オピオイドなどの処方鎮痛薬に関連する死亡件数が激減したことが理由だという。

 米厚生省のアレックス・アザー(Alex Azar)厚生長官は、「薬物過剰摂取による死亡件数に関する最新の暫定データは、オピオイドの使用障害や依存症を抑制するための一致団結した取り組みが米国内で功を奏していることを示している」とした一方、過剰摂取のまん延はすぐに解決されるものではないと強調している。

 CDCのデータによると、2018年に薬物の過剰摂取で死亡した人の数は推定で合計6万8557人で、2017年の7万2224人から減少。ただ、1999年の死者数1万6849人よりもはるかに多い状況となっている。

 薬物過剰摂取による年間死亡件数は1999年から2017年まで毎年増加し、特に2014年から2017年の間に急増した。(c)AFP