【7月18日 CNS】かつては334キロも体重があり、「中国・山東省(Shangdong)一の巨漢」と呼ばれた王浩楠(Wang Haonan)さん(20)が、わずか1年間で200キロのダイエットに成功した。山東大学(Shandong University)病院で11日に検査を受けた際、体重は134キロだったという。

「二人分のデブ」といわれた王さんは2018年、胃の一部を切り取る「スリーブ状胃切除手術」を受けて、体重は238キロに減少した。その後、さらに減量代謝手術と「スパルタ式ダイエットキャンプ」の長期トレーニングを受け、今年5月には体重が152キロまで下がった。

 斉魯医院の劉少壮(Liu Shaozhuang)医師は「王さんは以前、超特大の肥満症患者で、睡眠時無呼吸症候群など10種類以上の合併症を患っていた」と振り返り、「減量に伴って症状は明らかによくなっている」と説明。今後は王さんの体重が安定してから、3〜6か月後に皮膚のたるみを切除する整形手術を実施する。

 王さんは毎日4〜5時間、エアロバイクやエアロビクス、筋力トレーニングなどに励んでいる。食事にも気を遣い、野菜を多めに取り、油物や甘いものを控えている。もはや彼のための特製患者服を着る必要もなく、しゃがんで靴を履く、階段を登るなど、以前は絶対できなかったことが、まったく苦にならなくなった。「1年前は200キロも減らせるとは想像できなかった」「今は生活習慣がよくなり、自分のことは自分でできるようになった。料理も自分でやってるよ」と喜びを語る。

 今は中国赤十字社のボランティアとなり、さまざまな公益活動に参加している。肥満の危険性やダイエットの経験を紹介し、ダイエット希望者の手助けもしている。「私のダイエットの目標は、100キロ以下。その後、専門知識を勉強して、将来はダイエットのインストラクターになりたい」と夢を語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News