【7月17日 AFP】第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)の女子水球で、初戦で0-64の歴史的大敗を喫した韓国代表は、16日の第2戦で強豪ロシアと対戦。またしても1-30の大敗に終わったが、チームは大会初ゴールを決め、まるで金メダルを獲得したかのような喜びようを見せた。

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 14日のハンガリーとの初戦を0-64という大会史上最多の得点差で落とした韓国は、この日も前回3位のロシアに1-30と完敗。2戦合計のスコアは1-94と涙が出そうな中、それでも最終第4ピリオドにキョン・ダスル(Da-seul Kyung)がゴールを決め、チームは喜びに泣いた。

 この日の主役になった18歳は、最高の思い出ができたと話しながらも、記念のボールを持ち帰れなかったことを悲しがり、地元メディアに対して「どうしてもボールがほしかったのに、どこへ行ったかわからない」「見つけた人は届けてくれるとうれしい」と話した。

 韓国女子は、大会1か月前に元水泳選手に声をかけて結成された急造チームで、主将のオウ・ヒジ(Hee-ji Oh)を除く全員がまだ10代。チームの頑張りは、2000年のシドニー五輪で、50メートルプールに入るのは生まれて初めてながら、なんとか泳ぎ切って会場を沸かせた赤道ギニアのエリック・ムサンバニ(Eric Moussambani)を思い起こさせる。

 キョンは「コーチ陣からは、戦う気持ちをみんなに見せるためにここにいるんだと言われていた」「第1戦と比べてずいぶん成長したと言われて、みんなうれしくて、たくさん涙が出た」と話した。(c)AFP/Alastair HIMMER