【7月16日 CNS】「ごみの分類」が最も注目される話題の一つとなっている中国で、同国初のごみ分類教育校である「台州ごみ分類公衆教育学院」が1日午前、正式に開校した。浙江省(Zhejiang)台州市(Taizhou)の微信(ウィーチャット、WeChat)公式アカウントが2日に発表した。

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 同校は、台州市生活ごみ分類弁公室(分類弁)と台州放送テレビ大学(Taizhou Radio & Television University)が共同で設立した学校だ。開校の目的は、ごみ分類に関する訓練、宣伝、研究を一つにまとめ、オンライン・オフラインを結合した総合的プラットフォームとして、台州市のごみ分類業事業を普及することにある。

 分類弁の邱勇(Qiu Yong)処長は「同校設立は、ドイツのごみ分類の成功例をヒントにした。ドイツでは、政府、社会団体、市民の3者が協力し合い、効果的に機能を果たしている。中でも、社会団体が政府と市民をつなぐ重要な役割を担っている」と話す。

 分類弁と台州放送テレビ大学は、同校の設立に関する契約を結んでいる。分類弁は学校運営、人材育成、教育計画、教材編集、予算割り振りなどの役割を担い、台州放送テレビ大学は教室、事務スペース、「クラウド教室」ネットワーク中継プラットフォームなどを提供する。

 邱処長によると、「公益訓練」「課題研究」「活動企画」が同校の三大使命だという。課題研究としては、昆虫を利用した飲食店から出るごみの有機処理技術の集約化と拡大化、泥の固形化技術を応用した建築現場のごみの資源化利用などを進める。また、関連企業を指導して産業化を実現し、業界規範の策定などを行うとしている。(c)CNS-澎湃新聞/JCM/AFPBB News