【7月16日 AFP】カナダで15日、航空会社のオーバーブッキング(過剰予約)により予約した便を利用できなかった人に対し、最大2400カナダ・ドル(約20万円)を補償する内容を盛り込んだ新しい規則が施行された。同国発着の航空便に適用される。

 マルク・ガルノー(Marc Garneau)運輸相は新規則について、「われわれは航空旅客の権利への取り組みとして、明確で一貫性があり、透明で公正な手法を世界に先駆けて編み出した」と述べた。

 カナダ政府の発表によると、航空各社は15日以降、オーバーブッキングなど航空会社側の不手際で搭乗を拒否した場合には最大2400カナダ・ドルの補償金を払わなければならない。

 また、預かっていた手荷物の紛失・破損があった場合には最大2100カナダ・ドル(約17万円)の補償金の支払いに加え、手荷物料金も返金しなければならない。

 さらに12月15日以降は追加として、フライトの遅延や欠航の場合の補償金支払いや、子どもを親か保護者の近くに座らせることを義務付ける規則も施行される。

 ガルノー氏によると、航空会社は規則違反1件につき最大2万5000カナダ・ドル(約200万円)の罰金が科せられる可能性がある。(c)AFP