サッカー元ナイジェリア代表監督の母、再び誘拐の標的に
発信地:ポートハーコート/ナイジェリア
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【7月16日 AFP】サッカーナイジェリア代表の元指揮官であるサムソン・シアシア(Samson Siasia)氏の母親が15日、銃を持った男たちに連れ去られたことが親族によって明らかにされた。同国ではまたもや、スポーツ界の有名人をターゲットにした誘拐事件が発生した。
親族はAFPの取材に対して、シアシア氏の母親が同国の南部バイエルサ(Bayelsa)州で同日の午前2時15分(日本時間午前10時15分)に、武装した襲撃者2人によって自宅から連れ去られたと明かした。
同国南部の州では身代金目的の誘拐事件が日常化しており、資産家のナイジェリア人や外国人石油労働者が、政情不安のさなかで、原油収入のシェア拡大を求める武装勢力にさらわれることが多発している。
さらに、スポーツ界の有名人の関係者もたびたびギャングの標的にされており、昨年には当時サッカー代表で主将を務めていたジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel)の父親も誘拐され、解放の条件として身代金を支払わされる事件が起きた。
シアシア氏の母親は2015年にも連れ去られており、13日間拘束されたあと身代金と引き換えに解放された。母国の元代表選手でもある同氏は、2010年と2016年の2期にわたりスーパーイーグルス(Super Eagles、ナイジェリア代表チームの愛称)の指揮を執っていた。(c)AFP