【7月16日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は15日、イラン核合意を維持しようとする欧州連合(EU)の努力を批判し、イランのミサイルが「欧州の地に着弾するまで」危険に気付かない人々がいると発言した。

 ネタニヤフ氏は自身のツイッター(Twitter)アカウントに投稿された動画の中で、「欧州には、イランの核ミサイルが欧州の地に着弾するまで目覚めない人々がいるようだ。そのときにはもう手遅れだ」と述べた。

 イランと主要6か国の間で2015年に結ばれた核合意から米国が昨年5月に離脱して対イラン制裁を強化したことを受けて、イランは合意で定められた義務の一部の履行を停止。核合意における上限3.67%を超えてウラン濃縮度を高めた。

 ネタニヤフ氏の発言が公開された15日、EUは外相理事会を開催。フェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)外交安全保障上級代表(EU外相)は、イランによるウラン濃縮度の引き上げは元に戻せるものであり、昨年離脱した米国を除く他のイラン核合意の参加国は、現時点では「重大な違反とはみなしていない」と述べた。(c)AFP