【7月15日 AFP】オーストラリアの警察当局は15日、盗んだ車で1000キロの旅に出た少年少女計4人を逮捕したと発表した。

 発表によると、14歳の少年1人と13歳の少年2人、さらに10歳の少女1人は13日、クイーンズランド(Queensland)州ロックハンプトン(Rockhampton)で現金を引き出し、家族が所有していた車に釣りざおを積んで走り始めたという。

 少年のうち1人が、置き手紙で旅の計画を家族に伝えていた。

 クイーンズランド州警察の話では、翌14日早朝に同国内陸部の町バナナ(Banana)で車が目撃されていた。4人は同町でガソリンを盗んだ後、南へ向かった。

 そして同日夜、ロックハンプトンから車で約11時間かかるニューサウスウェールズ(New South Wales)州グラフトン(Grafton)近郊で車が発見された。

 地元警察によると、子どもたちは車に鍵を掛けて外に出ることを拒否。警官は警棒を用いて車内に入り、4人を拘束せざるを得なかったとしている。全員無事だった。

 4人のうち誰が運転していたかは分かっていないが、走行距離の長さから1人ではなく複数人が交代で運転していたとみられている。警察は数件の違法行為を捜査している。

 子どもたちが旅に出た動機は明らかになっていないが、少年の1人がグラフトン出身だという。(c)AFP