【7月15日 AFP】牛追いで有名なスペイン北部ナバーラ(Navarra)州パンプローナ(Pamplona)の「サン・フェルミン祭(San Fermin Festival)」が9日間の日程を終え、14日閉幕した。今年の牛追いで、牛の角に突かれて負傷した参加者は8人だった。

 市庁舎前に集まった群衆は火をともしたキャンドルと赤いスカーフを掲げ、体を揺らしながら伝統歌「ポブレ・デ・ミ(Pobre de Mi)」を合唱して祭りの終わりを惜しんだ。

 中世から続くこの祭りは、コンサートや宗教行列、民俗舞踊などさまざまな催しが行われ、人々は夜通し酒を飲みながら楽しむ。だが何といってもこの祭りの目玉は、白い服に赤いスカーフと帯を身に着けた多くの参加者たちが毎朝、体重500キロにもなる雄牛6頭とともに、850メートルの狭い路地のコースを全力で走る牛追いだ。

 祭り初日の牛追いの終盤には、米サンフランシスコから訪れていた弁護士、ハイメ・アルバレス(Jaime Alvarez)さん(46)が、スマートフォンで自撮り動画を撮影しようとしていたところ牛にぶつかられ、首の奥深くまで角で突かれて危うく動脈を損傷するところだった。アルバレスさんは病院に搬送されたが、2日後には退院した。

 地元の保健当局によると、14日の最終日には27歳と30歳のオーストラリア人2人と、25歳のスペイン人が牛に突かれて負傷。全日程を合わせると、今年の祭りで牛の角による負傷者は8人となった。また牛追いの最中の骨折や打撲などのけがで病院に搬送されたのは27人だった。赤十字社(Red Cross)によると、約500人がさらに軽いけがで治療を受けた。

 サン・フェルミン祭の牛追いでは、記録に残っている1911年からこれまでに16人が死亡しているが、2009年に27歳のスペイン人が死亡したのを最後に死者は出ていない。(c)AFP