【7月15日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に加入したアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は14日、移籍をめぐるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の対応は「残念」だとコメントした。

 バルセロナは12日、28歳のフランス代表FWと5年契約を交わすために契約解除金1億2000万ユーロ(約146億円)を支払ったと発表。これに対しアトレティコは金額が「不十分」だったとして怒りをあらわにした。

 バルセロナの本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で入団会見に臨んだグリーズマンは、「アトレティコについては残念に思う。彼らが取り乱すことがないように、未来に備えられるように事前に話を通していた」とコメントしている。

 アトレティコの反応について問われたグリーズマンは、「われわれは合意していたが最後に状況は変わってしまった。それは受け入れなければならない類いのものだった」と答えた。

 バルセロナがグリーズマンとの契約を発表した直後、アトレティコはが契約解除条項が2億ユーロ(約243億円)から下がる7月1日以前にバルセロナとグリーズマンが交渉していたと不満を示した。

 アトレティコは、グリーズマンの言動から「昨シーズン終了前の時点で契約の解除が行われていたと信じている」と発表。クラブの「権利と正当な利益」を守るために「適切な手続きをすでに始めている」と明かした。

 国内スポーツ日刊紙のアス(AS)によると、アトレティコは12日にグリーズマンの弁護士を通じて支払われた1億2000万ユーロ以上の契約解除金をバルセロナは支払う義務があるとして国際サッカー連盟(FIFA)に異議申し立てを行う見込みだという。また、同紙はアトレティコがバルセロナとグリーズマンの双方に処分を下すようFIFAに求めていると報じた。

 バルセロナで背番号17を背負うことになるグリーズマンは、「心地良さを感じていた家族のような場所を離れるのはつらい。クラブには愛情と尊敬しかない。始めから終わりまでピッチではすべてをささげてきた。恥じることなど何もない」と話した。(c)AFP/Daniel BOSQUE