【7月15日 AFP】14日に行われたテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の男子シングルス決勝で2本のマッチポイントをしのいでロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、5度目の栄冠に輝いたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が「夢みたいだ」と喜びを口にした。

 ジョコビッチはフェデラーに押される時間が長かったが、ウィンブルドンの決勝としては史上最長の4時間57分に及ぶ大激闘を7-6(7-5)、1-6、7-6(7-4)、4-6、13-12(7-3)で制し、大会2連覇を達成。ウィンブルドンのシングルスの試合が、最終セットのタイブレークで決着するのは今回が初めてだった。

 32歳のジョコビッチは試合後「2本のマッチポイントを握られてから逆転するなんて夢みたいだし、12-12でタイブレークをプレーするのは変な気分だった」と語った上で、ライバルのフェデラーを称賛。

「史上最高の選手の一人であり、尊敬するロジャーを相手に、最もエキサイティングな決勝の一つだったと思う。間違いなくキャリアで3本の指には入る」と話し、「残念なことに、このような試合でも誰かが負けなくてはならない」と付け加えた。

 また、ウィンブルドンの優勝回数をレジェンドのビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏に並ぶ5としたジョコビッチは、同大会を制すのが子どもの頃の夢だったと明かし、「自分の部屋でトロフィーを手作りしたこともあった。この優勝を両親や息子、チームがいる場で共有できるのは非常に特別」「特に両親にありがとうと言いたい」と続けた。(c)AFP/Pirate IRWIN