【7月15日 AFP】(更新)テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は14日、ジュニア男子シングルス決勝が行われ、大会第8シードの望月慎太郎(Shintaro Mochizuki)は6-3、6-2でカルロス・ヒメノバレロ(Carlos Gimeno Valero、スペイン)を下し、日本選手として初となるジュニア男子の四大大会(グランドスラム)タイトルを獲得した。

 16歳の望月は今大会が自身わずか3度目のグラスコート大会だったが、日本男女通じては1969年の女子シングルスを制した沢松和子(Kazuko Sawamatsu)以来となるウィンブルドンジュニア優勝の快挙を成し遂げた。

 望月は1セットアップとして迎えた第2セットの序盤にブレークポイントのピンチをしのげたのが大きかったと振り返り、「第1セットは2回ブレークされた」「何としても自分のサービスゲームをホールドしたかったから良かった。非常にタフなプレーができた」と話した。

「彼に何本かブレークポイントがあったが、持ちこたえるために自分のベストを尽くそうとした」「自分にとってはあれが本当に大きなゲームだった」

 また、この日の1番コートのように大勢の人の前でプレーすることには慣れていないと認めた望月は「僕はシャイだから、『なんでやらないといけないんだろう?』と思った」「本当にたくさんの人が来ていたから少し緊張した」と語った。

 それでも「楽しかった」と付け加え、ひとたびコートに立つとジャンピングスマッシュを放って観客を喜ばせた望月は「あれはビッグチャンスだったから、遊びでやってみた」「簡単なボールだった。とにかく自分を見てくれている人を楽しませたかった」と続けた。(c)AFP