【7月14日 AFP】テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女子シングルス決勝で優勝を果たしたシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)はかつての威圧感を失ったとの見解を示した。

 世界ランキング7位のハレプは、13日に行われた決勝でセレーナを6-2、6-2で一蹴し、昨年の全仏オープンテニス(French Open 2018)に続く四大大会(グランドスラム)2勝目をマーク。試合時間はわずか56分で、「人生最高の試合だったと確信している」と言うほどの完勝劇だった。

 一方、以前はコートに入った瞬間に対戦相手に負けを悟らせるような威圧感を漂わせていたセレーナだが、この日はハレプの3本に対して26本の凡ミスを犯し、一方的に敗北。38歳の誕生日が近づく中で、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラム24勝の達成は今までにないくらい遠いように思える。

 ルーマニア人として初のウィンブルドン制覇を成し遂げた27歳のハレプは「セレーナと対戦する時は、いつも少し怖がっていた」と話した。

「彼女はすべての人にとってインスピレーションであり手本。でもきょうは彼女ではなく自分自身、そしてグランドスラムの決勝に集中しようと試合前から決めていた」「だから自分のベストのプレーができたし、彼女に対してもリラックスしながら前向きに自信を持って戦えた」

 こうしたアプローチが完璧にはたらき、ハレプは過去10戦で9敗していたセレーナから2014年のWTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2014)以来となる勝利を手にした。(c)AFP/Dave JAMES