【7月13日 AFP】米南部ルイジアナ州のニューオーリンズ(New Orleans)を含む沿岸地域では今週末、熱帯低気圧「バリー(Barry)」が接近する見通しで、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は非常事態を宣言した。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、バリーは12日か13日朝にハリケーンに発達し、同州沿岸に接近する見通し。低地に位置するニューオーリンズでは既に大規模な洪水が発生している。

 バリーはメキシコ湾(Gulf of Mexico)から沿岸部へ向けて進み、大雨や高潮、洪水をもたらしており、2005年に多数の死者を出したハリケーン「カトリーナ(Katrina)」に匹敵する被害が出る恐れも出ている。ルイジアナ州では、プラークマインズ(Plaquemines)郡などの低地で洪水が発生し、数千人が自宅から避難した。

 トランプ大統領は11日、ルイジアナ州のジョンベル・エドワーズ(John Bel Edwards)知事からの要請を受け、国家災害宣言を出した。同宣言により、連邦政府機関の緊急援助活動への参加が可能になる。(c)AFP