【8月1日 AFP】ハンバーガーなどは控え、ジムに足しげく通う――。2020年東京五輪でスケートボードが初めて実施競技に決まり、世界トップのスケートボーダーたちは出場権を獲得するために、アスリートとして静かに準備を整えている。

「僕らは今やアスリートだ。『アーバンアスリート』ってやつさ」と冗談交じりに話すスペイン出身のダニー・レオン(Danny Leon)は、母国のバルセロナ(Barcelona)で開催されたローラースポーツの国際大会ワールドローラーゲームズ(World Roller Games 2019)に、スケートボードのトップ選手として出場した。

 ジーンズに大きめのTシャツ、そしてお決まりの野球帽で着飾る24歳のレオンは、母国代表として東京五輪のメダル獲得候補に挙げられており、その目標に向かって真剣に取り組んでいる。

「以前はスケートボード片手にストリートに出て滑るだけだった。今ではトレーニングをしている」「滑る前後にエクササイズやストレッチをしている。前より体に気を使っていて、ハンバーガーやピザとかは控えるとか、食生活も気を付けている」

 ポルトガル出身のグスタヴォ・リベイロ(Gustavo Ribeiro)は、「今は持久力をつけるためにジムに通っている。それに1日4時間のトレーニングを毎日こなしているし、いつもトリックの反復練習をしている」と明かした。

「ストリート」の10代部門で世界ランク上位につけ、東京五輪で表彰台に上る可能性も十分にある18歳のリベイロは、「母国代表として五輪で金メダルを狙えるなんて、うそみたいに聞こえるよ」と話している。

 東京五輪のスケートボードは、「ストリート」と「パーク」の2種目が行われる。ストリートが階段やベンチが配置された実際の街のようなコースで争われるのに対し、パークはくぼ地状の曲線コースで、選手たちは極限まで宙を舞いながら、より複雑なトリックを競う。