【7月12日 AFP】狩猟旅行で仕留めたライオンの横で撮影した記念写真がインターネット上で拡散し、非難の的となったフランス人カップルが職を失うことになった。

 フランス東部の小さな町ラルブレル(L'Arbresle)にあるスーパーマーケットのオーナー店長を務めていた2人は2015年、囲い込んだ土地に閉じ込めた動物を銃で撃つ「キャプティブ・ハンティング」に参加した。キャプティブ・ハンティングでは、狩りの成功が事実上保証されている。

 2人がライオンやカバ、シマウマ、ワニ、ヒョウの死骸の横でポーズを取る写真がソーシャルメディアで拡散すると、非難の声が巻き起こった。

 フランチャイザーによると、オンライン上には2人を中傷する投稿が殺到し、2人がオーナー店長を務めていたスーパーU(SuperU)の不買運動を呼び掛けるメッセージも飛び交った。これを受けて2人は9日、退任を決めた。

 フランチャイザーは声明で、「これらの写真は、われわれが掲げる価値観や理念に反するものだ。オーナー店長らのプライベートな活動に関するものといえども、断固として非難する」と述べた。

 狩猟の証拠写真のコピーを公開したのは、フランスの動物愛護団体「30 Millions d'Amis(3000万の友人の意)」だが、写真が流出した経緯は現在のところ明らかになっていない。(c)AFP