【7月12日 AFP】12日に行われるテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の男子シングルス準決勝で、同大会では11年ぶり4度目となるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の対戦が行われる。そこでAFPは、これまでウィンブルドンで両者が戦った3試合を振り返る(記録はすべて当時)。

■2006年大会決勝 勝者フェデラー(6-0、7-6 <7-5>、 6-7<2-7>、 6-3)

 フェデラーが最後はナダルの抵抗を振り切って大会4連覇を果たした。ナダルと8度目の対戦で2勝目を挙げた第1シードのフェデラーにとっては、これが四大大会(グランドスラム)通算8勝目だった。

 この年、フェデラーは全仏オープンテニス(French Open)で2連覇を果たしたナダルに4敗を喫したが、2002年を最後に負けていないウィンブルドンでは常に優勝候補の筆頭だった。

 この勝利でグラスコートでの連勝も48に伸ばしたフェデラーは「大会の序盤では自分自身を疑っていたから最高の気分だ」と優勝を喜んだ。

 ナダルはスペイン勢として1966年のマニュエル・サンタナ(Manuel Santana)氏以来となる優勝を目指していた。「ロジャーは信じられない」と脱帽したナダルだが、フェデラーの1976年のビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏以来となる1セットも落とさない完全優勝を阻んだ。

 ■2007年大会決勝 勝者フェデラー(7-6<9-7>、4-6、7-6 <7-3>、2-6、6-2)

 ウィンブルドン史上3番目に長い決勝を制したフェデラーが、大会5連覇を達成した。オープン化以降では大会最長となるボルグ氏の5連覇に並んだフェデラーは「どれだけ続けられるかは分からないが、精神的にも肉体的にもこれから何年も万全でいる自信がある」と話した。

 全仏決勝でフェデラーに勝利してから4週間後、ナダルは2年連続でライバルの前に敗れ去った。ナダルは「彼のテニスは歴史上で最高のレベル」とフェデラーをたたえ、史上最高の選手だと感服した。