【7月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)のタイトルスポンサーであるリッチエナジー(Rich Energy)が10日、公式ツイッター(Twitter)で同チームとの契約を終了すると発表した。しかし、リッチエナジーの株主はその72時間後、ツイートは「ある個人の突拍子もない行動」によるものだったとして関係継続の意志を示した。

 英エナジードリンク会社のリッチエナジーは11日のコメント文で、「ある個人の突拍子もない行動が、大混乱を招いたことは明白である」とすると、「われわれは、この人物をすべての役職から排除するための法的措置を講じている。発言は個人のもので、会社の見解に反する」と説明し、契約終了のツイートは誤りであると強調した。

 今季からハースの冠スポンサーとなり、ライバル飲料メーカーのレッドブル(Red Bull)とサーキットの内外で競争を繰り広げようとしているリッチエナジーは、10日に公式ツイッターで「成績不振によりハースF1チームとの契約を終了した。打倒レッドブルのはずが、オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2019)でウィリアムズ(Williams)の後塵(こうじん)を拝するなんて受け入れられない。また、F1内の政治やポリティカルコレクトネス(政治的妥当性)も、当社のビジネスを阻害している」と投稿していた。

 ハースは車体の色をリッチエナジーのブランドカラーである黒とゴールドに塗り、ソーシャルメディアの盛んな宣伝活動などでバックアップを受けていた。しかし、今季9レースを終えた現時点でコンストラクターズ選手権では9位に沈んでおり、当初の野望とはかけ離れた状態となっている。(c)AFP