【7月12日 AFP】アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は11日に行われた公式式典で、国歌演奏の際に着席する異例の措置を取った。体の震えが止まらない症状の再発を防いだものとみられるが、メルケル首相は自身の健康に気を付けていると説明している。

 ここ1か月に公の場で3度にわたって体が震える症状を見せ、健康状態に対する懸念が浮上しているメルケル首相は、今回の式典では安全策をとった。メルケル首相は、首相府の入り口でデンマークのメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)新首相を迎えた後、笑顔を見せながら共に演台へと向かった。両首相が演台の上の椅子に着席した後、国歌が演奏された。

 共同記者会見でメルケル首相は、震えの症状について医師の診察を受けたかどうかや、健康診断の結果について記者団から質問を受けたが、詳しい説明は避け、「まず、私は自分の職務の責任を認識しており、自分の健康状態に応じて行動していると考えてもらってよい」「第二に、私は健康でいることに強い個人的関心があり、健康に気を付けているとも思ってもらってよい」と述べた。(c)AFP/Hui Min