【7月12日 AFP】ツール・ド・フランス(2019 Tour de France)は11日、第6ステージ(ミュールーズからラプランシュデベルフィーユ、160.5キロメートル)が行われ、バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のディラン・トゥーンス(Dylan Teuns、ベルギー)がステージ優勝を飾り、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone、イタリア)が総合首位の座を奪取した。

 両選手はボージュ(Vosges)で飛び出して逃げ集団を形成したが、最後はトゥーンスがチッコーネを振り切ってフィニッシュした。また、前年王者であるチームイネオス(Team Ineos)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が予想外の強さを発揮し、総合優勝を争うライバル勢を置き去りにした。

 七つの峠を越える超難関ステージで、トーマスが勝負のカギを握る最後の峠でタイムを稼いだのに対し、2014年大会の王者でバーレーン・メリダのヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)ら主な優勝候補は大幅に後れを取ってしまった。

 ニバリをはじめ、チーム・ユンボ・ヴィスマ(Team Jumbo-Visma)のステーフェン・クラウスヴァイク(Steven Kruijswijk、オランダ)とアージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)の3人は、ほとんどの坂で苦戦を強いられてしまった。(c)AFP