【7月11日 AFP】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」が11日午前、地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ(Ryugu)」への2回目のタッチダウン(着陸)に成功した。

【図解】小惑星リュウグウの大きさ

 着陸後、上昇に転じたはやぶさ2との通信が回復し着陸成功が確認されると、JAXAの管制室からは歓声が上がった。

 JAXA宇宙科学研究所の久保田孝(Takashi Kubota)研究総主幹は、「完璧すぎるくらい完璧」と記者団に語った。

 はやぶさ2のリュウグウ着陸は、2月に次いで2回目。リュウグウの地下には46億年前に太陽系が誕生した当時の試料が存在するとみられており、今回の着陸では、4月の人工クレーター作成で露出した地下の物質の採取を試みた。

 採取に成功していれば、太陽系の原始の姿や成り立ち、生命の起源の解明につながると期待されている。

 はやぶさ2は今後、小型探査ロボットをリュウグウの地表面に投下し、来年、地球に帰還する予定。JAXAの吉川真(Makoto Yoshikawa)准教授はAFPに対し、試料の分析が待ち遠しいと語った。(c)AFP/Kyoko HASEGAWA