【7月9日 AFP】MLBオールスターゲーム2019(90th All-Star Game)の開催を翌日に控えた8日、毎年恒例の本塁打競争が行われ、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)の新人ピート・アロンソ(Pete Alonso)が、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のブラディミール・ゲレーロJr.(Vladimir Guerrero Jr.)との一騎打ちの決勝を23-22で制し、優勝を果たした。

 落ち着きながらもパワーを見せつけたアロンソは、同じく新人のゲレーロJr.に競り勝ち100万ドル(約1億800万円)の賞金を獲得した。

 新人選手による優勝は、2017年にこの競争を制したニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)以来アロンソが2人目となる。

 第1ラウンドで優勝候補に挙げられていたクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)のカルロス・サンタナ(Carlos Santana)に勝利したアロンソは、続く準決勝でもアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のロナルド・アクーニャJr.(Ronald Acuna Jr.)を下して決勝に進出した。

 しかし、この日の見どころはゲレーロJr.とロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のジョク・ピーダーソン(Joc Pederson)によるスリル満点の準決勝だった。

 ゲレーロJr.は第1ラウンドで29本の本塁打を放ち、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のマット・チャップマン(Matt Chapman)に勝利。同選手が記録した29本は、2008年にヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)でジョシュ・ハミルトン(Josh Hamilton)がマークした28本を上回り最多記録を更新した。

 準決勝で先行となったゲレーロJr.はまたも29発をスタンドにたたき込んだが、ピーダーソンも負けじと29本のアーチをかけた。

 両スラッガーによる一騎打ちは60秒間の延長戦でも決着がつかず、ゲレーロJr.が8本塁打を追加して計37本にすると、ピーダーソンも8発をスタンドに運び、2人は本塁打数で並んだ。

 その後、3スイングずつのサドンデス方式の再延長戦に入ると、ゲレーロJr.がピーダーソンの本塁打数を1本上回り、最多記録を40本に更新して決勝に駒を進めた。(c)AFP