【7月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は8日、女子シングルス4回戦が行われ、今大会で旋風を巻き起こしていたコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)は3-6、3-6で大会第7シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に敗れ、その快進撃がついに途絶えた。

 15歳のガウフは相手のマッチポイントを3度しのいだものの、経験に勝る元世界1位にあっさり退けられてしまった。ウィンブルドンで自身3度目の準々決勝進出となったハレプは、中国の張帥(Shuai Zhang、ジャン・シューアイ)とベスト4入りを懸けて対戦する。

 ガウフは第2セットに腹部を痛めてトレーナーと医師の手当てを受けたが、その勝利への信念が報われることはなかった。初期にコーチを務めていた父親のコリー(Corey)さんと母親のキャンディ(Candi)さんは、ボックス席で顔をこわばらせながら治療の様子を見守っていた。

 5日に行われたポロナ・ヘルツォグ(Polona Hercog、スロベニア)との3回戦では、1セットダウンから巻き返し、相手のマッチポイントも2度しのいだガウフだったが、この日は2018年の全仏オープンテニス(French Open 2018)女王で、ここまで勝ち抜くことに慣れているハレプが、ブレークに成功して4-2とリードを築くなど、相手にかすかな希望の光も与えなかった。

 この2週間では予選を含め7戦目に臨んだガウフは、これで大会から姿を消すことになったものの、世界ランキングは313位から大きく飛躍する見通しとなっており、将来の四大大会(グランドスラム)優勝候補としても名乗りを上げた。

「私がファイターであるということを、これでみんな(観客や対戦相手)が知ってくれたと願っている」「私は絶対に諦めない」 (c)AFP