【7月8日 CNS】中国国家文物局によると、6日午後、アゼルバイジャンの首都バクーで開催された国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)43回世界遺産委員会(World Heritage Committee)会議で、中国が申請していた中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)にある「良渚古城遺跡(Archaeological Ruins of Liangzhu City)」の世界遺産登録が承認された。これで中国の世界遺産の数は55か所となった。

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 世界遺産委員会の同遺跡に対する評価は「中国の新石器時代後期には、稲作を柱とした社会の分化と信仰の統一が進み、初期的な地域国家ができていた。この他、城内(集落)の構造、分布、機能的区分けなどにより、この遺跡が優れた普遍的な価値を持つと認められる」としている。

 この遺跡は、中国東南の沿岸、長江流域の天目山(Tianmu Mountain)の東麓の、河川が網の目状に縦横に流れる平原地帯に位置している。

 国家文物局の劉玉珠(Liu Yuzhu)局長は中国政府を代表し、「良渚古城遺跡は中国の20世紀の重要な考古学的発見であり、中華文明5000年の重要な文化遺産だ。今日、ユネスコの世界遺産に登録され、全人類共通の貴重な宝となった。中国が世界遺産条約に加盟して以来、何もないところからスタートし、今ではさまざまな分野の登録遺産を持つようになった。世界遺産は中国の悠久の歴史と多元的文化を世界に知らしめる窓口になっており、異文明とのと交流の中で、他に代えようがない役割を果たしている」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News