【7月8日 AFP】イランが7日、2015年に主要6か国と結んだ核合意における上限を超えてウラン濃縮度を引き上げると発表したことについて、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は同日、イランに対し「慎重になった方がいい」 と警告を発した。

 トランプ氏は、米ニュージャージー州モリスタウン(Morristown)で報道陣を前に「イラン、君たちは慎重になった方がいい。なぜなら、君たちは一つの理由のために濃縮を行っているからだ。その理由が何とは私は言わないが、それはいけない。彼らは慎重になった方がいい」と述べた。

 今後、イランのウラン濃縮度上限違反が見込まれることを受け、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は同日、トランプ氏の警告に先駆け、イランには追加制裁を科す構えだと話していた。一方、米国は2018年にイラン核合意から離脱している。

 核弾頭を製造するのに必要なウラン濃縮度は90%とされ、イラン核合意で定められた濃縮上限の3.67%はこれをはるかに下回っている。(c)AFP