【7月7日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)への移籍が秒読みとなっているアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は、所属先のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の指示を無視して、7日の練習には戻らないようだ。6日に同国のスポーツ紙マルカ(Marca)が伝えた。

 同紙は「フランス人選手はアトレティコ・マドリードに練習に戻る意思はないと伝えた」と報じている。

 アトレティコの広報はAFPに対し、「彼がわれわれに伝えようが伝えまいが何も変わらない。彼は2023年までこのクラブと契約している。他の選手のようにあす(7日)トレーニングを再開しなければならない」とコメントしている。

 バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、フランス代表選手との契約について両クラブが話し合ってきたことを明かし、5日にアトレティコは「敬意を欠いている」としてバルセロナとグリーズマンを非難した。

 発表文の中でアトレティコは、バルセロナと1億2000万ユーロ(約146億円)の契約解除条項があるグリーズマンの移籍について、4日に会合が行われたとのバルトメウ会長の発表について認めた。また、アトレティコは3月にバルセロナとの合意に至ったことをグリーズマンから伝えられたことも明かしている。

 グリーズマンはアトレティコに対し、予想外の展開を「悲観し、個人的に失望している」と伝えたとマルカは報じている。

 5月に退団を表明したものの、自身の契約解除金が2億ユーロ(約243億円)から1億2000万ユーロに下がるまで、移籍先は明かせないとしていたグリーズマンは、2014年にレアル・ソシエダ(Real Sociedad)からアトレティコに加入。ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督の下で257試合に出場して133得点をマークした。(c)AFP