【7月6日 AFP】米ワシントン州・キング(King)郡の裁判所で5日、米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏(55)とマッケンジー・ベゾス(MacKenzie Bezos)さん(49)の離婚が成立した。米ブルームバーグ(Bloomberg)が報じた。調停により、マッケンジーさんは、アマゾン株の4%に当たるおよそ1970万株、383億ドル(約4兆1500億円)相当の資産を受け取る。

【図解】世界長者番付

 小説家でもあるマッケンジーさんは、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)と宇宙開発企業「ブルー・オリジン(Blue Origin)」の保有株式はすべてベゾス氏に譲渡し、保有するアマゾン株の議決権を手放すと発表。財産分与により、ブルームバーグ・ビリオネア指数(Bloomberg Billionaires Index)では世界22位の富豪になるが、保有する資産の半分を慈善事業に寄付すると述べている。一方のベゾス氏は、アマゾン株の12%を保有し、世界一の富豪という地位は変わらない。

 今年1月、ベゾス氏が25年間連れ添ってきたマッケンジーさんとの離婚を進めていることが発表され、元ニュースキャスターで芸能記者のローレン・サンチェス(Lauren Sanchez)さんと不倫していたと米大衆紙ナショナル・インクワイヤラー(National Enquirer)が報道したこともあって、同氏の私生活は突如として注目を集めた。

 2人は1993年に結婚し、4人の子どもがいる。ベゾス氏は1994年に北西部ワシントン州シアトル(Seattle)にある自宅の車庫でアマゾンを立ち上げ、同社を小売りサイト最大手の巨大企業に成長させた。(c)AFP