【7月6日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は5日、現在開催されている女子W杯フランス大会(FIFA Women’s World Cup 2019)を「史上最高」と称賛した上で、次回2023年大会から出場枠を32チームに拡大する計画を推し進めていく意向を示した。

 7日の決勝カードが前回覇者の米国とオランダに決まり、その舞台となる仏リヨン(Lyon)で記者会見に臨んだインファンティーノ会長は、今大会を「目を見張るもの」と評価し、女子サッカーの将来に向けた投資と賞金の大規模な増額を約束した。

 先月の会長選で再選を果たし、これからの4年間もサッカー界を統括することになったインファンティーノ会長は、「W杯には過去と未来があり、チャンスをつかんでそれをどうにかするのは私たち次第だ」と補足。女子サッカーの発展に向けたさまざまな提案を示しながら、4年後の大会では出場チーム数を24から32に拡大する計画を明かした。

 男子のW杯については2026年大会から出場枠を32から48に増やすことに成功したインファンティーノ会長は、「参加チームの数を増やしていく必要がある」とする一方で、「ややこしいのは2023年大会に向けた招致活動が、24チームを前提に数か月前から始まっていることだ。従って2023年から出場枠を増やすなら、もっと迅速に行動する必要がある」と述べた。

 1991年に12チームで開始された女子W杯は、その後16チームに増加して4年前のカナダ大会から24チームにまで拡大した。インファンティーノ会長は、FIFAが「招致プロセスをやり直して、誰もが大会の主催や共同開催に乗り出せるチャンスを与える」必要があると訴える一方で、「不可能なことは何もない」と強調した。

 2023年大会の開催地は来年決定されることになっており、これまでオーストラリアを筆頭にブラジル、アルゼンチン、ボリビア、コロンビア、日本、南アフリカ、そしてニュージーランドが招致に名乗りを上げているほか、韓国と北朝鮮による共催の可能性も浮上している。(c)AFP/Andy SCOTT